「エンジニア」といっても色々な職種があるのですが、その中でも
「社内SE」はSE界の中では比較的ラクに働くことができる仕事なんです。
私は中小企業で社内SEとして働いており24歳で年収は500万程頂いておりました。
本記事では、そんな社内SEの仕事や必要なスキルについて実体験をもとに説明していきます。
社内SEの仕事とは?
社内SEの仕事内容は、基幹システムの構築・運用保守、問合せ等のヘルプデスク、ベンダー管理、自社HPの改修、社内の
インフラ整備等を行うシステム関連の何でも屋さんです。とにかく、やることが多いです。
大手の会社だと、人員がたくさんいてそれぞれ分業されているのかもしれませんが
私のいた会社は中小企業でほぼ一人情シス状態でしたのでとにかくシステムに関することであればすべて行っていました。
社内SEの会社での立ち位置としてはあくまで社員のサポート役になることが多いので、
バリバリ開発して会社の売上に直結する仕事がしたいという人には向かないと思います。
ですが、何らかの原因で社内のシステムやインフラが止まってしまうと大きな機会損失となりうるので会社の中では割と重宝されるポジションとなります。
また、保守やヘルプデスクだけを行っているだけでは時間が余ってしまうので、会社の経営戦略や事業戦略を理解したうえで、業績アップや業務フロー改善、コスト削減
などに最適なITシステムの導入検討し、上司や経営層に提案することも仕事の一つになります。そうすることで経営層からの評価も上がり昇給することができます。
社内SEが楽な理由
タイトルにも書いている通り、社内SEが楽と思う理由について4つほど説明します。
これは、私の勤めていた会社の環境がたまたまよかっただけかもしれませんが…
大きな開発はベンダー任せ
基幹システムやホームページの開発はベンダーさんに行ってもらうので、自分で何か開発することはほとんどありません。
僕の場合は前職でweb系の仕事をしていたのでホームページの改修やポータルサイトの開発等を行っていましたが、
ほとんどの会社では何事もベンダー任せなところが多いと思います。
ですが、基幹システムの要望や改善点などを社員から取り纏めてベンダーに要約して伝えることが必要となります。
なのでベンダーとは密にコミュニケーションを取ることが多くなります。
割と自由な時間がある
突発的な問い合わせやエラー対応などがあった場合は、急遽対応しなければいけませんが、
スケジュールに関しては自分で決められる案件が多いのでタスク管理もしやすく、セミナーや展示会
にも行くことが可能です。社内SEとしてやることは多いですが、SIerと違いクライアントが社員なので時間に関しては融通がききます。
様々な知識を身に付けることができる
社内SEの仕事は多岐に渡ります。なので、自ら勉強して知識を身に付けることが必要です。
私はこれまでwebアプリ等の開発をたくさん行っていましたが、サーバー周りやインターネットに関してはあまり詳しくありませんでした。
ですが、社内SEとして働き出してからインフラ周りの勉強をすることで新たな発見もたくさんもありました。
給料が良く残業が少ない
社内SEは専門的な職種であり会社の中では重宝される部署ですので、どの会社でも他部署と比べると給料も高く設定されいます。
また、障害等がない場合は自分のペースで仕事が進められるので残業も少なくて済みます。実際、私の場合は月10時間もない程でした。
社内SEのデメリット
デメリットは特に無いですが、私が実際に困ったことは下記になります。
わからないことを聞く人がいない
私が働いていた会社では、入社時は上司がいたのですが3ヵ月ほどで退職してしまいそこから一人情シスとなってしまいました。
今まで経験したことがない問題に直面した時に普通の会社であれば上司に助けを求めることができるのですが、私の場合はできませんでした。
なのでgoogle先生に頼って解決していました。逆にそういう立場になったからこそ得られる経験と知識もあるのでデメリットとはならないかもしれませんね!
技術力が落ちる
これまで開発をバリバリにしてきた人は社内SEになると開発するだけにはいかないので当然、技術力が落ちてきます。
どうしても開発もしたいという方は、会社の為になるサービスを提案して開発することもできます。ですが提案してしまった以上、
やらざるを得ないので、他の業務で忙しくても納期には間に合わせなければいけません。自分の首を絞めることになるので、個人的には副業等で開発案件をこなし技術力の低下を防ぐことをおすすめします。
社内SEに必要なスキル
社内SEとしてやっていくには下記の3つが重要だと思われます。
コミュニケーション能力
社内SEでなくとも社会人として一番必要なスキルかもしれませんが、コミュニケーション能力は必須です。社内SEとなると色々な部署の方と接する機会が多くなります。
例えば、ヘルプデスク対応の時に、ITに知見がない人にもわかりやすく説明することが求められたり良好な関係を築く為に色々な話をする必要があります。
他部署の方からするとシステムの人は何の仕事をしているのかよくわからないと思われ反感を買うケースも少なくありません。
社内SEの業務は目に見えて結果が出る業務があまりないので仕方ないのですが、そうなってしまうと仕事がしづらくなってしまいます。
なので、他部署の方と良好な関係を築き上げるのが重要です。人と接するのが苦手で黙々と仕事をしたい人には社内SEは向かないかもしれません。
プログラミング知識
基幹システムや組み込みシステムなどの、大規模で複雑なシステムを扱う場合は、プログラミング知識が必要となります。
言語は何でもいいのですが、プログラミングの基礎を知っていれば、これはこういう仕組みでこう動いてるんだな~と仕組みを理解するのに苦労しません。
ITインフラに関する知識
PCのセットアップや社内のサーバーやインターネットを弄ることがあるので、インフラに関する知識は必須となります。
各拠点で使用するIPアドレスを管理したり、オフィスのフロアLANを構築したり、場合によっては社内ネットワークをファイヤーウォールやルーター、スイッチなどで作る場合もあります。
サーバーやネットワーク等のインフラは、動いて当たり前であり、ユーザーが意識するのは障害時のみです。
ただ、社内SEはそのインフラの管理を担う必要があり、障害を起こさないように運用していく必要があります。
まとめ
今回は社内SEの仕事について独断と偏見で説明させていただきました。
とにかく、社内SEで上手くやっていく為には、コミュニケーション力と幅広い知見が必要となります。エンジニアとして転職先を探している方にはおすすめの仕事ですので是非チャレンジしてみてください!
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